活字中毒 | マインドエッセイ

私は活字中毒である。趣味は?と聞かれれば 「活字を読む事」である。読書と言えば聞こえが良いが、活字であれば、新聞からパンフレット、週刊誌やもちろん雑誌や本など、活字が載っているものは何でも良い。活字を読むのが大好きである。仕事から疲れて帰って来た時は ごろっと横になり新聞などを読み、ゆっくり休む。その為 私のベッドには読んでいる新聞 雑誌 本などが山積みである。お風呂に入れば 半身浴をしながら 軽い本を読む。至福の時である。時々は本をお湯に濡らしてしまう事もあるが・・・

フランス菓子を学び始めた時 ケーキが膨らんだり 沢山の驚きがあった。その頃 製菓理論の本を読むのがとても面白かった。海外へ旅行する時も 旅行先の歴史などが載った本をわくわくしながら読み、帰って来たら 思い出に耽りながら 又その本を読む。

最近 テレビを見る事が少なくなってきた。バライティー番組が多く、その笑いが理解出来なくなってきた。これは私が年をとった老化現象の一つかな!と残念に思える。同じ世代の方に聞くと、同じ事を言われる。あるテレビ局の方に聞いた話だが、今 民放のテレビ局は視聴者の対象を15から30歳向けにしている と聞いた。これでは 私たちの世代が見ても理解できないはずである。益々、私のテレビ離れが進み活字中毒が進むばかりである。読むのが好きなので、書く事も好きである。思いを字で表現するのは難しい。なかなか適切な表現が出来ずに、悶々とする。30年ほど前にエッセイを書きたくてある先生のもとで1年ほど勉強をした事がある。それでやっと書くのが楽しくなった。

この度は、マインド社のご依頼で1年間エッセイを書く機会を頂いた。ご期待に添えたかどうかは気になる処だが、私自身は毎月楽しんで書かせて頂いた。読者の皆様方には1年の間拙文にお読み頂き、大変嬉しく存じている。厚く御礼を申し上げます。


投稿日時:2013/4/24 (水) カテゴリー:いしはらのりこのエッセイ

学歴のない社会 | マインドエッセイ

昨年から 私の教室では「プロのパティシエ養成総合コース」を開講した。以前よりパティシエになりたい、ケーキ屋へ就職をしたい、との問い合わせが多々あった。残念ながら熊本には製菓学校がない為に、菓子職人になる為には 県外の学校へ行かなければならない状況であった。経済的な理由や諸般の理由で県外に行けない人も多い。そこでなんとかならないかと考え、その要望に応えたいと思い、数年かけてパティシエ養成為のコースを準備した。

現在このコースで少人数での教育を行っている。通常専門学校へ入学するには、卒業学歴と入学試験などが必要となる。今 日本では不登校、高校中退など 教育上の問題が多くある。又その反面 大学進学率が高くなり 教育の格差が広がって来ている。高所得 高学歴の社会になってきた。

今の日本は身分の社会的な格差が 欧米諸国に比べると少ないと言われている。小泉政権になり 確かに所得の格差が広がって来ているのは実感する。現実は高学歴により社会的に高所得も得られるが、まだ日本の階層は流動的である。欧米では社会の階層が日本ほど流動的でなく、大学の進学率も低い。今、マスコミなどでパティシエや料理人や職人の世界が、多く報道されている。職人の世界は学歴ではない。本人の努力次第である。まだ日本では職人の仕事はなかなか認められにくいが、本人の努力次第の世界である。私もケーキ屋さんに最初修行に行った時は学歴など尋ねられなかった。その時パティシエの仕事は何も出来ず、無給で働き学んだ。もちろん大学に行かなければ就けない職業もある。しかし仕事は学歴だけではない。

私の教室の「プロのパティシエ養成総合コース」では学歴は問わない。又入学試験も行わない。それは「教育上の問題を持つ子供達に生きていく世界を見つけて欲しい」と言う私の願いからである。世界は広い。羽ばたく世界は沢山ある。「希望を失わずに生きる」が大切な事である。


投稿日時:2013/2/24 (日) カテゴリー:いしはらのりこのエッセイ

食育教育(10月) | マインドエッセイ

私が初めてインスタントラーメンを食べたのは、小学校の時であった。お湯をかけて3分間待てば美味しいラーメンが食べれるなんて子供心に驚きであった。とても美味しかった。

初めてのマクドナルドのハンバーガーは大学時代に東京の叔父宅へ遊びに行った時であった。銀座の三越デパートの1階にオープンしたマクドナルドの1号店で食べたハンバーガーは 当時の憧れのアメリカの味がした。フライドチキンもピザも大学生時代に初めて味わった。「こんなに美味しいものがあるのか!」と思った。当時は値段も高く アルバイト代を頂いた時だけに食べれるご馳走であった。アメリカの香りが美味しかった。

今、ファーストフードの弊害が多く言われている。カロリーが高い事、添加物が多い事、栄養が偏っている事などがある。これは、ファーストフードだけの問題ではない。ファーストフードが出始めの頃は、価格も高く日常に食べれるものではなく日本の食生活もまだ豊かな時代ではなかった。今では価格も安く手軽に食べられる様になった。今、中食のビジネスの時代と言われている。中食とは、家での食事と外食の間、つまり、出来合いの惣菜やお弁当などを家で日常の食事として食べる事である。家で食事を作らなくても食事が出来る時代になって来た。これが、今の子供達の食生活の問題となっている。アメリカでも子供の肥満と生活習慣病が社会的な問題になっている。

食生活や味覚は子供の時代に培われて育つ。最近「家で食事を作らないお母さんがいる」と聞き驚いてしまう。知人の家庭では夕食はずっと外食で済ます、と聞いた。もう珍しい事ではないらしい。これでは「日本の食育教育」が社会問題になるのは当然である。子供達の健康や味覚が心配である。現在の食品に含まれている添加物はすごい。添加物を長年摂取する事の健康への弊害は怖い。今、ファーストフードに対しスローフードがイタリアから提唱されている。世界中で食育が見直されてきている。食事は何でも良い 家で作りましょう!


投稿日時:2012/10/24 (水) カテゴリー:いしはらのりこのエッセイ

食材の歴史は面白い | マインドエッセイ

今、熊本はトマトの一大産地で、本当に沢山の種類のトマトが店先にある。

プティトマト、フルーツトマト、塩トマトなど。食べやすい味の生食用のトマトが沢山ある。私が子供の頃は 青々したトマトだけだった。今、人気があるイタリア料理では トマトが欠かせない。パスタやリゾットにも、トマトソースや所謂ミートソースなどのトマトを使った料理が沢山ある。日本人が大好きなカレーにもトマトが入っている。今 世界中にトマトは欠かせない野菜の一つになっている。トマトは古くからイタリアや世界中で使われているのか と思っていたが、そうではなかった。

15世紀にコロンブスがアメリカの新大陸を発見した事による、食材の新発見がある。アメリカ大陸が発見されるまでは、世界のどこにもなかった食材である。新大陸の発見で見つかり、今では世界中に広まり日常では欠かせない食材にまでになっている物。何と思われますか? それは「トマト」「じゃがいも」「とうもろこし」。お菓子の分野では「チョコレート」「ヴァニラ」。これらが15世紀迄は世界になかった食材である。これらの食材は コロンブスとその後アメリカ大陸に渡ったスペインのコルテス将軍が持って帰って来て、スペインからヨーロッパ全土に広がって行った。最初はトマトは観用として育てられた。じゃがいもは当初は気味が悪い形をしている為、なかなか食用にならなかったが、ヨーロッパの飢饉で政治的に栽培をされるようになって、今では なくてはならない野菜となった。ヨーロッパやアメリカではまるで主食の様に多様なじゃがいも料理を食している。このような歴史的な背景があるからである。ポテトチップス、フライドポテト、マッシュポテトなど数え切れない。

お菓子の分野でも チョコレートは当初は苦い飲み物であったが、今の様に固形のチョコレートになったのは、その後であった。今でもヨーロッパやアメリカの人々にとってチョコレートは、日本人にとって小豆の餡子の和菓子の様になくてはならない存在となっている。


投稿日時:2012/8/24 (金) カテゴリー:いしはらのりこのエッセイ

欧州旅行のお誘い | マインドエッセイ

私の教室でのヨーロッパ企画旅行を始めてから、もう10年程になる。今年の秋にフランス旅行を企画し、現在参加者を募集中!。この企画旅行とはオーダーメイドの旅行でJTBが主催される。人数も20名の限定で、個人旅行やツアーではなかなか行けない内容である。

旅行の価格は様々あるが、その価格の違いは、まずは季節、次にホテルと食事にある。私もヨーロッパへ行くうちに 段々口も目も肥えて、ホテルもヨーロッパの伝統的なしかも立地の良いホテルに泊り、お洒落して、星付きのレストランで、素敵なインテリアの中で 心地良いサービスを受けて、美味しいディナーを頂くことが楽しみになった。 星付きのレストランを自分で2ケ月前位に予約し、メニューを見てディナーを頂くには、どうしても英語かフランス語が必要となってくる。私の旅行の話を聞かれた生徒さん方から「私達もぜひ行きたい」と頼まれたのが、この旅行のそもそもの始まりだった。

1回目はフランスとドイツの国境の町ストラスブールからブルゴーニュのワイン街道をマスタードで有名な町デジョン迄、ワイン醸造所でブルゴーニュのワインを試飲しながら、ワイン畑の中を下ってパリへ行った。ロマネコンティの畑も見た。とても美しい絵の様な田舎の景色だった。パリではリッツとトウールダルジャンでディナーを頂いた。

2、3回目はミラノ、ヴェニスの北イタリアからスイスを巡り、フランスへ行った。各国の郷土料理を堪能した。大型バスでゆっくりと景色を観ながらイタリアからスイスへ高速道路で行ったが、周囲の景色が段々変わって来て、イタリアの平野からアルプスの山脈が見え始めたのは美しいとしか言えなかった。北イタリアでは白トリュフの産地の田舎町アルバで、トリュフずくしのディナーを頂き、取れ立てのトリュフがこんなにも香りがして美味しいものだと言う事を初めて知った。

今年の秋にはモンブランの麓の町シャモニーから南仏、プロヴァンスを巡りパリへ行く。3つ星のレストランを2軒持つアランデュカスのオーベルジュで食事をする予定。皆様のご参加をお待ちしています!


投稿日時:2012/6/24 (日) カテゴリー:いしはらのりこのエッセイ


イタリアとスイス 美食と絶景にふれる10日間 ※大好評につき、満員となりました。ありがとうございます。